このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
ワイルドウエストと自然保護の町、
ケーブクリーク(1)
2014年5月号
フェニックスのすぐ北にある西部劇に出てきそうな町。それがケーブクリーク。19世紀後半にこの地にやってきた白人が砂漠の真ん中に洞穴のを見つけた。そして、そこに小さな川の流れがあり、ケイブ(Cave=洞穴)とクリーク(Creek=小川)なので、ケイブクリークとなった。日本人の間では、ケーブクリークと呼ばれているので、本誌でもケーブクリークと呼ぶことにする。まだ、アリゾナが準州だった昔、州都はプレスコットにあり、南のフォート・マクドウェル(今のファウンテンヒルズ)までの軍事用道路がケーブクリークに作られた。軍事用といっても馬が歩く道なので、今のような大きな広い道路とはわけが違うが、その頃に彼らが見つけた洞穴と小川が今のケーブクリークの近代史出発点となったようだ。 |
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ダウンタウン |
ケーブクリーク博物館 |
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ケーブクリーク博物館
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その地の歴史を知るには、まず、博物館に立ち寄るのが一番の早道かもしれない。ケーブクリークにも全く目立たない住宅街の一角に博物館が建っている。この博物館は、1968年に住民の有志が集まって始めた歴史協会が創立したものだ。この博物館の建設にあたって、多くの住民から寄付が寄せられた。博物館の外庭にある教会は、ケーブクリークの町で初めてできた教会で、この建物も寄贈品のひとつだ。博物館の建物とその敷地そのものも歴史協会に贈呈されたものである。1987年には、博物館がさらに拡張改造され、今に至っている。 |
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