このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
チャンドラー市
農業のメッカからハイテクの町へ
2015年1月号
広大な農地からハイテク産業の町へ。アリゾナ州チャンドラー市は、劇的な変遷を遂げてきた。この町の出発は、ドクター・チャンドラーの大胆な開発魂からスタートした。今月は、このチャンドラーの街並みを歩いてみよう。 |
サン・マルコス・ホテル |
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チャンドラーの概要
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チャンドラー市は、フェニックス市の郊外の東側にあり、ギルバート町の西側に位置する。2010年国勢調査では、同市の人口は、24万人。10年前の2000年の人口と比較すると33.7%増だった。チャンドラー市が著しい人口増加を示したのは、1980年代だった。 |
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ドクター・チャンドラー(Dr.Chandler) |
チャンドラー市の生みの親は、アレクサンダー・ジョン・チャンドラー(Alexander John Chandler)という獣医である。 |
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獣医を求めたアリゾナ |
1887年、ヨーロッパから輸入されてきた牛に病気が発見された。狂牛病と呼ばれる病気で、アメリカ東部では大問題になり始めた。 |
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辞職したドクター・チャンドラー |
デトロイトからアリゾナ準州専属獣医とした任務についたチャンドラーだったが、2年後の1890年に、彼は辞職をしてしまう。当時のアリゾナが極めて厳しい干ばつに襲われていたことがひとつの辞職を促した因だったようだ。しかし、もう一つの要因は、すでに彼のパートナーと一緒に始めていた農業開発の企画だった。獣医でいるより、何か全く新しい分野で自分の夢を実現しようとしていたのだ。そこでカリフォルニアで灌漑技術を学ぶことにした。 |
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バーバカモリ・ランチ |
カリフォルニアに向かっていた彼だが、その前に立ち寄って見てみようと思った場所があった。それは、アリゾナの南部にある牧場だった。ババコマリ・ランチ(Babacomari Ranch)という広大な牧場がメキシコの少し北にあるシエラビスタという町の北部にある。 |
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