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このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。

グランド・キャニオンのすべて(1)

2000年8月号

 世界の七不思議のひとつ、グランド・キャニオン。気が遠くなるほど長い時間をかけて、自然が作り上げた壮大な芸術作品だ。この美を一目見ようと、世界中から数限りない人々が毎日ここを訪れる。 このグランド・キャニオンをかかえたアリゾナ州は、キャニオン・ステートと呼ばれる.

 今回から連続で、このグランド・キャニオンを扱ってみる。

 

 グランド・キャニオンは、コロラド川を境に北側がノース・リム、南側がサウス・リムと呼ばれる。リムとは縁のこと。大きな穴の縁が北と南にあって、観光化している。観光化がはるかに進んでいるのは、サウス・リム。まるで人ごみを見るようなほど、観光客が押し寄せる。ノース・リムは、観光客が少なく、自然をゆっくり楽しめる。ただしノース・リムは少々距離的に遠く、また、冬は雪のため閉鎖されてしまう。

サウス・リムヘ

自動車(3つのルート)

    1.フラッグスタッフからハイウエイ180号を北上し、64号に合流するとそのまま北へ進む。

    2. フラッグスタッフから89号を北上し、Cameronで64号に入り、北上。

    3. ウィリアムズから64号をまっすぐ北上。

     

    汽車

    ウィリアムズからグランド・キャニオン鉄道に乗る。20世紀初頭の汽車を走らせている。車内では西部開拓時代のエンターテインメントがある。(サイト)

サウス・リム・ビジター・センター

 キャニオンの歴史、地理、動植物、その他のあらゆるグランド・キャニオンに関する情報が入手できる。

ビジター・センターやその他の博物館などの情報サイト

サウス・リム・ビレッジ

 

 ビレッジには、毎日観光客が次々と押し寄せる。敷地内には、汽車の駅、シャトルバスの発着所、ホテル/ロッジ、レストラン、ギフトショップ店などがある。

サウス・リム・ビレッジの情報サイト

エル・トヴァー・ホテル

 

アメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されている歴史が古いホテル。1905年に建てられ、グランド・キャニオンの変遷を見てきた建物。ホテル内のレストランは、その味で有名。

サイト

デザート・ビュー・ワッチタワー

1935年に建てられた20メートルの塔。ギフトショップと展望用の設備がある。グランド・キャニオンが一望できる。

ハイキング

 

 グランド・キャニオンには、ハイキング・トレイルが作られていて、足に自信があれば、キャニオンの一番下まで下っていくことができる。

リム・トレイル

マザー・ポイントからハーミッツ・レストまで穏やかなハイキングができる。

ブライト・エンジェル・トレイル

1891年にできたトレイル。ブライト・エンジェル・ロッジの西端にから下に降る。全長15キロメートル。下のキャンプ場まで行って戻るまで2日かかる。

サウス・カイバブ・トレイル

ヤキ・ポイントから始まる最も困難な山岳ハイキング・コース。全長20キロメートル。往復2日。

ハーミット・トレイル

ハーミット・レストから27キロメートルのコース。往復2日。

グランドビュー・トレイル

グランドビュー・ポイントから10キロメートル弱。往復は1日。

 

 グランド・キャニオンを下っていくと、標高が低くなる。すると、気温が上がっていく。まるで高山から砂漠まで一気に下がっていく感覚だ。周囲に見える木々や植物も、どんどん変化し、標高が高い場所での松の景色が、最終的にサボテンの景色となる。グランド・キャニオンは、一番底からビレッジまで1.6キロメートルの差がある。

 
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