このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
人口統計が語る未来のアメリカの顔(2)
2016年8月号
アジア系アメリカ人またアジア系移民の台頭が顕著となっているアメリカ合衆国。今世紀中ごろには、マジョリティーとマイノリティーが逆転する人種の坩堝の国。今月は、先月に続いて、変化をするアメリカの顔を、アジア系に焦点を絞って、見てみることにする。 |
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アジア系の台頭 |
100年前、アメリカのアジア系住民は、低賃金、低所得、低学歴の人たちがほとんどだった。そして、米国内で、厳しい差別待遇を受けていた人たちも、こうしたアジア系だった。 |
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高所得移民 |
下のグラフが示すよう、近年のアジア系移民の年間平均所得が全米平均を上回っている。高学歴により、その職種も医者、弁護士、エンジニアなどの分野に広がっている。とりわけインド系移民にその傾向が顕著で、彼らのアメリカ社会での躍進は目覚しいものがある。 |
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目を見張るインド系移民の台頭 |
アメリカのインド人移民数は、1990年代に入って、急増をし始めた。その原因は、1990年の米移民法改正で、高度熟練労働者に対する枠組みが広がり、インドで生まれた労働者が米国に流入し始めたからだ。とりわけ、1995年以降のインドからの米国流民は、高等教育を受けた若手の世代で、英語に問題がない人たちが大半を占めるようになった。 |
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