このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
カーチュナー洞窟州立公園
2011年7月号
地下に2.4マイルもの長い通路トンネルがある洞窟。これがカーチナー洞窟(Kartchner Caverns) だ。長い間人目にさらされることなく、アリゾナの大地の下に潜んでいた。探検家がここを初めて発見したおが1974年だったが、それ以後もしばらくその存在は秘密のままであった。と言うのは、これが単なる洞窟ではなかったからだ。彼らが見たのは、何万年もかかって形成された巨大な鍾乳洞だったのだ。この鍾乳洞をどのように保存したら良いか、それが最大の課題となった。長い経緯があった。そして、今、州政府の公園局の管理のもと、一般の私たちが洞窟の中に足を踏み入れることができるようになった。 今月は、この巨大なる自然の地下壕、カーチナー洞窟州立公園を訪れよう。 |
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カーチュナー洞窟の鍾乳洞 |
カーチュナー洞窟の天井からつらら状に伸びている細長い鍾乳石をソーダストローと呼び、日本語では、鍾乳管と言う。鍾乳管は大変もろいので、余り長く伸びにくいのだが、カーチュナー洞窟にあるものは、21フィート3インチと世界で最も長いものの一つに挙げられている。 |
洞窟と鍾乳洞ができるまで |
このような洞窟と鍾乳洞はどのようにしてできるのだろうか。 |
洞窟のツアー |
カーチュナー洞窟州立公園は、公園内にある二つの洞窟を一般に公開している。両方とも予約が必要で、全てグループツアーだ。従って勝手に個人行動をとって歩き回ることはできない。 |
洞窟に住んでいるのは誰? |
この洞窟をすみかとしている動物がいる。それは、コウモリだ。夏の間は、カーチュナー洞窟の「ビッグ・ルーム」がコウモリのねぐらとなっている。そこには1,000匹ものメスのコウモリが生活をする。妊娠したコウモリは、毎年4月の末ころになると、カーチュナー洞窟に戻ってくる。そして、6月の後半になると子供を生む。子供達は、母親が虫などの食べ物を洞窟の外に取りに行っている間、洞窟内で親を待つ。この夏の期間に、コウモリたちは、大量のガ、アリ、カブトムシ、蚊、シロアリなどを捕獲して食料としている。そして、9月の中旬になると、母親達とその子供達は、冬のすみかを求めて、この地を去っていく。 |
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高速道路I-10を東に走り、ベンソンに来たら、90号線を南下する。9マイル行くと州立公園の入り口が見えて来る。 |
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公式サイト |
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