このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
カードが決めた町名、ショーロー
2021年8月号
アリゾナには、興味深い名前を持つ町が多いが、ショーローもその一つだ。この町の名前がカードのゲームから生まれたことで、市のロゴは、アリゾナの州旗を背景にしたカードを使っている。
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二人のカウボーイ
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1846年、米墨戦争でアメリカが勝利すると、アリゾナには、次々と白人が入植してきた。こうした新参者たちは、古くからこの地に住む先住民との間で様々な確執を経験することになった。特に、アパッチ族の執拗な反抗に対して、軍事力で抑えようとするアメリカ軍との衝突が繰り返し起こっていた。アメリカ軍は、アリゾナ東部の山間に居留区を作って、アパッチ族を強制的に移住させた。そこにできたのがフォート・アパッチ(アパッチ砦)である。ちょうど、アパッチ族の戦士、ジェロニモが出没していた時代だ。 |
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ホワイト・マウンテンズの入り口 |
ショーローは、ホワイト・マウンテンズと呼ばれる山脈の玄関口に当たる町で、夏は避暑地、冬はスキー・リゾートの場所として、年間、訪問客が絶えない場所である。ショーローの標高は、6,345フィート(1,934メートル)。ホワイト・マウンテンズで一番標高が高い所が11,420フィート(3,481メートル)で、富士山よりも高い。こうした高山に隣接した町なので、観光客の往来が激しい。こうした観光客に狙いを定めたホテルやレストラン、ギフトショップも立ち並んでいる。
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