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このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。

春来たるアリゾナの野花

2020年4月号

 アリゾナのソノラ砂漠を一面に色鮮やかな花びらで彩る野花の数々は、2月の中旬から5月まで、随分と私たちの目を楽しませてくれる。世に砂漠は多くとも、ソノラ砂漠の自然美には、際立った格調がある。春来たるアリゾナで精一杯咲き誇るこれらの花々を楽しむ時がやってきた。
 人間の世界は、コロナウイルスの感染で騒然とし、人と人との接触に厳しい限界を強いられている昨今でも、自然界は、全てが寄り添って、一生懸命、その調和美を表現してくれている。
今月は、アリゾナ各地の野花にカメラを向けてみた。

 
 
代表的な春の野花

ポピー(バートレット・レイク)

 野花の種類は非常に多いが、その代表的なものを挙げてみよう。オレンジ色でかわいい形をした花は、ポピー。正式には、メキシカン・ゴールド・ポピーという名だ。同じポピーでも白いのは、アルバイノ・ホワイト・ポピー。そして、鮮やかな赤色の花を咲かせるチュパロサ。紫色のルーピン。黄色の花びらを広げる野花はアリゾナで大変多い。ブリトルブッシュ、サンドペーパー・ミュールズ・イア、ゴールデン・ラビット・ブッシュ、
ちなみに、ポピーは、ケシ科で日本語でヒナゲシ(雛芥子)と呼ばれ、雛が可愛らし芥子ということで名付けられたようだ。

ポピーの色が地表を這うように広がる(バートレット・レイク)
 

 

ブリトルブッシュが砂漠の山を黄色に染める(ピカチョピーク)

 

ケーブクリークの丘に広がる野花
   
 
スーパースティションの山麓に広がる野花

 

ホワイトタンク・マウンテンズを彩る野花
キャニオン・レイクの湖畔を彩る野花