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このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。

アリゾナで戦う平野投手

2018年6月号

 昨年暮にアリゾナの野球ファンは、あるニュースを知り興奮した。それは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが日本人投手と契約したということだった。その日本人投手とは、オリックスに所属していた平野佳寿(ひらの・よしひさ)投手だ。
 メジャーリーグで快調な成績を上げているダイヤモンドバックスでの平野の活躍に、野球ファンだけでなく、日本人社会も熱い視線を注ぎ込んでいる昨今である。

 

ダイヤモンドバックスと日本人選手

 ダイヤモンドバックスにとっては、2011年の12月にチームにとって初めての日本人投手として斎藤隆と契約した。斎藤は、2012年限りでメジャーリーグを去ったが、それ以来二人目の日本人投手との契約となる。ちなみに、もう一人の日本人投手、中後悠平(なかうしろ・ゆうへい)は、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んで登板している。

平野佳寿

 

 1984年3月8日生まれ。34歳。京都出身で、小学3年生の時に軟式少年野球のチームに入り、野球を始めた。その後、中学、高校と野球部で投手として活躍。そして、京都産業大学でエースとして、大学ナンバーワン右腕と評された。
2005年にオリックスバファローズに入団。
2017年に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出され活躍。
 同年暮れにアリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年契約を結ぶ。
得意の投球は、ストレートとフォークボール(スプリッター)の配球で、フォークボールでは鋭い変化と大きな落差で打者の空振りを奪う。

 

 

平野佳寿投手がアリゾナ学園を訪問

 5月5日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約した平野佳寿投手がアリゾナ学園を訪問した。平野投手は、昨年末、ダイヤモンドバックスと2年契約している。
 初夏の晴天下、アリゾナ学園が校舎として使っているメサ・コミュニティー大学に到着した平野投手は、ケリー校長を始め、到着を待っていた父兄達の歓迎を受けた。その後、200人の生徒達が待つ中庭に移動し、子供達との質問に応じた。野球を始めたきっかけ、好きな食べ物、日本とアメリカの野球の違いなど、様々な質問に答え、和やかな交換会となった。ある生徒から目標は何かと尋ねられ、平野投手が「優勝をして皆に喜んでもらいたい」と返答すると、会場からは大きな拍手が湧いた。
その後、全員でカメラに収まり、次々とサインのリクエストに応じた。
 生徒達は、ダイヤモンドバックスのベースボールキャップを記念にもらい、子供達にとって忘れられない一時となった。