このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
蝶の世界を楽しもう、
バタフライ・ワンダーランド
2016年2月号
蝶は幻想的で、昔から多くの人々を魅了してきた昆虫である。日本では、子どもの頃、蝶の採集に夢中になった人も多い。古代エジプト時代の壁画にも蝶の絵が現れているほど、蝶の美しい姿は、自然の芸術を極めた世界にあるかもしれない。 今月は、このバタフライ・ワンダーランドを訪れてみた。 |
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創立者、マラム・クニシンスキー
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イスラエル生まれのユダヤ人。彼が育ったテルバビブ地区の都市、ラマト・ガンには、ラマト・ガン・サファリやイスラエル国立公園、そして、動物学センターと知られるイスラエル最大の動物研究施設がある。こうした環境で育った彼は、自然美への強い興味を抱いていた。 |
蝶はどこから
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バタフライー・ワンダーランドには、50種、3,000頭の蝶が飛び交っている。蝶の寿命は短く、サナギから出て成虫になると、普通7日から14日しか生きない。もちろん、種類によって寿命はまちまちだが、それほど長くはない。ワンダーランドの担当者の話によると、室内で保護た環境にあるので、30日まで生きる蝶も多いという。さて、こうした蝶はもともとどこが出身なのだろうか。 |
サナギの殻から出て成虫になったばかりの蝶たち |
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デンバーからスコッツデールまでフェデックスで
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サナギは、デンバーの業者に毎週水曜日に配達される。そして、そこで再度検査をされ、健康で優良なサナギが選出される。業者は、検査終了後、毎週木曜日に全米各地にあるバタフライの教育機関やその他施設に発送する。そして、翌日、つまり、毎週金曜日に1,500のサナギがここ、スコッツデールに到着する。デンバーからスコッツデールまでフェデックス社が運送配達をするが、時には、フェデックスのトラックの中で、サナギから成虫になってしまう場合もあるという。到着したサナギは、ワンダーランドのスタッフが手作業で、一つ一つ飼育容器に逆さつりの形で固定させて入れていく。1日平均で200から300頭の蝶がサナギから出てくる。出たばかりの蝶は、逆さになったまま、羽を乾燥させていく。羽が乾燥した蝶は、かごのような容器に移されて、パビリオンで自由に飛べるようになる。室内は、常時80℉で、湿度は、72%に設定されている。したがって、いつ行っても、室内は亜熱帯ということだ。 |
3Dシアンター |
パビリオンの横には、3Dの映画館がある。ここでは、蝶が卵から成長する過程が画像で説明される。3Dなので、立体感があり、蝶が目の前を飛んでいるように見えてくる。 |
その他イベント |
ここには、毎日のようにスクールバスで団体が訪問してくる。学校や非営利団体の見学や、ヨガ教室、タイチー教室、コンサート、結婚式なども行われ、色鮮やかな蝶の舞を背景に、喧騒な世から一歩出て、平和と心の安穏を求めてくる人も多い。 |
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Butterfly Wonderland 9500 E. Via de Ventura, Scottsdale, AZ 85256 480-800-3000 http://butterflywonderland.com 開館:毎日9 am - 5 pm |