このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
閉鎖直前の州立公園ピカチョ・ピーク
2010年5月号
ツーソンとフェニックスのほぼ中間にそびえる山、ピカチョ・ピーク。長い間、旅人の道しるべともなってきた特異な形をした岩山だ。1968年に州立公園としてオープンしてから約半世紀。ハイキングやピクニックに恰好の場となってきた。その州立公園もいよいよ閉鎖を余儀なくされている。今月は、しばらく入園することができなくなるこの公園を歩いてみよう。
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予算削減で閉園の州立公園 |
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経済危機の影響を強烈に受けているアリゾナ州。州政府は激減する州歳入に大幅な予算カットで対応しようとしてきた。本年1月に州政府は、これまで開園していた22カ所の州立公園の内、13公園を閉鎖すると発表。州内は賛否両論だが、州立公園に隣接し、その恩恵を受けて来た地元市町村は、明らかな今後の収入減に身がすくむ思いでその発表を聞いた。 とりわけ6月3日に閉鎖予定の州立公園は、実質的に5月が最後の訪問のチャンスとなる訳だ。 |
ピカチョ・ピーク |
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「ピカチョ」とはスペイン語で頂上の意味。「ピーク」が英語で頂上の意味なので、「ピカチョ・ピーク」とは頂上頂上ということになる。フェニックスで毎年行われる「マツリ・フェスティバル」のような言い回しだ。もともと、山の恰好が馬に乗せる鞍に似ていることから、サドル・マウンテンと呼ばれていた。 |
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