このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
ゆっくり楽しめるクランド・キャニオン・ノース・リム
2009年8月号
グランド・キャニオンと言えば、最も一般に知られている場所は、サウス・リム。つまり、南側だ。そこは、世界中から訪れて来る観光客で毎日混雑を極めている。ところが、キャニオンの北側にもその魅力を満喫できる場所がある。それが、ノース・リムだ。 |
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ノース・リム |
観光客の数は、サウス・リムの10分の1。冬は雪で道路が閉鎖されてしまうし、ビジター・センターは、10月中旬から5月中旬まで営業停止をしている。こうした不便さが、ノース・リムの自然をそのまま残すことに大きく貢献してきている。 |
歴史 |
グランド・キャニオンを初めて訪れたヨーロッパ人は、スペイン人のガルシア・ロペス・デ・カルデナスの一隊だった。金を探していた彼らは1540年ににサウス・リムに到着した。しかし、ここに金がないことがわかった彼らは、さっさとこの地を去り、それ以後、しばらくヨーロッパ人から忘れ去られていた。 |
グランド・キャニオン・ロッジ |
ノース・リムに着くとすぐ目に入って来る大きなビルがグランド・キャニオン・ロッジだ。このロッジのロビーから見るキャニオンは絶景である。1928年、建築家のギルバート・アンダーウッドが自然保護のシンボルとして作り上げた。残念ながら、1932年に火事で消滅し、1937年に再び再建築されて今の姿になっている。このロッジの中には、当時のアンダーウッドの天才的な建築や、かつてのノース・リムの姿などが展示されている。 |
ハイキング |
ハイキング・トレイルは、よく整備されているので、歩きながらキャニオンの壮大な自然を満喫できるようになっている。一番簡単に行ける所は、ブライト・エンジェル・ポイントで、グランド・キャニオン・ロッジから少し下りていった所に、キャニオンを一望できる所がある。 |
ドライブ |
道路もよく整備されている。グランド・キャニオン国立公園の中で最も標高の高い場所が、ポイント・インペリアルだ。8803フィート(2684メートル)の高地にグランド・キャニオンとその正反対の山々を一望できる。 |