このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。
かつてのオールズ・クラブは今、、、
2009年5月号
歴史はフェニックスよりはるかに古いのがツーソンだ。そのツーソンの中心街に大切に保存されている歴史区がある。そこに、ちょっと変わったデザインのビルにフクロウの彫刻が残されている。今月はこの建物を訪れてみよう。 |
ここは、劇などを楽しみ、ツーソン屈指のエリートの社交場となっていた。現在は、歴史保存建物として、ツーソン市が買取り、一般企業にリースで貸し出している。 |
横にパイプのように突き出ているのは、雨が降った時、屋根から雨水がこのパイプを通って地面に落ちるようにするためだ。 |
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エリート男性による社交クラブ |
時は、19世紀末。ツーソンは、鉄道建設で活気があった。不動産投資、銅鉱脈の発見、牧場主の入植、商業取引の増加など、ブームを極めていた。そこで活躍する独身男性達は、教養と名声を得て、成功を満喫している者が多かった。その中で13人の男達は、「オール・クラブ」なるものを作った。オールとはフクロウのことだ。1886年にできたこの「オール・クラブ」の連中は、1899年にスタインフェルド・マンションに入居。そして1902年に現在のオール・クラブの建物に引っ越した。 |
オールズ・クラブは、現在、設計事務所として使われている。その事務所のプロジェクト・マネージャーのデザイさん。 |