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このページに掲載されている記事は、月刊じょうほう「オアシス」誌の記事を出版後に校正し直したものです。

フェニックスの日本庭園

2005年10月号

 フェニックス市と姫路市との姉妹都市交流で生まれた日本親善公園。日本人が少ないアリゾナにこれだけの本格的な日本庭園が造られたこと自体が、フェニックスの快挙だ。まだ歴史が浅い公園だが、市とボランティアの市民で守り発展を続ける。その名は、「鷺鳳園」鷺とは、あの姫路城の白鷺。そして鳳とは不死鳥、つまりフェニックスだ。

 今月はこの鷺鳳園を歩こう。

 

 1987に戸谷姫路市長を始めとする姫路市の代表団がフェニックスを訪れた。その際、戸谷市長からフェニックスに日本庭園の造園が提案された。それ以降、姫路では造園建設協会が設立され、庭園の設計を中心に、その他、庭園関係の詳細に様々な指導と応援を提供してきた。

 その上、姫路市は灯籠や鯱の彫刻などを寄贈している。

 一方、フェニックス市では、債権を発行して資金調達を進め、民間からも寄付金を集めた。

 公園の総面積は、3.5エーカー。池には、鯉が放たれ繁殖が進んでいる。この池の形は、漢字の「心」を形どっている。また、茶室には、千利休が15世紀に始めた裏千家の茶道が行われ、「夢想庵」と命名されている。