アリゾナ州巡り、その2


日本人が知らないアリゾナ


チリカワ国定公園

 アリゾナ州の南東部、メキシコの国境に近いところにある岩山の谷です。しかも、岩の形が尋常ではありません。まるで、誰かがいたずらで置いたのではないか、と思うほど、柱のように立っている岩の上に一つの箱型の岩が、チョンと乗っかっているんです。
ここに行って写真を撮るには、日帰りは無理だと思って、前日にツーソンのホテルに泊まりました。そして、早朝に車で向かったのです。
 国定公園の入り口からビジターセンターに向かって、運転して行くと、数台の車が路上、しかも真ん中あたりに止まっているのが見えて来ました。
なんで、みんな車を止めているのだろうと、車の窓を開けて、よく見ると、なんと数匹の鹿の親子がゆっくり何かを食べている様子が目に飛び込んで来ました。
 僕は早速、カメラを手に車から静かに出て、レンズを鹿に向けました。

 時は、11月でしたが、南アリゾナはまだ寒くなっていません。鹿たちは、秋の木の実でも拾って食べている様子でした。
 それから、車を駐車場に止め、カメラバッグ、三脚、そしてハイキングスティックを持って、トレイルを歩くことにしました。ハイキングトレイルは、坂になっていて、谷の一番下まで降りて行き、そこから再び上り坂になります。降りるのは楽だったんですが、上り坂には、参りました。少しづつ休んでは、写真を撮って、また、歩く、ということを何回もして、ようやく、元の場所に戻ることができました。
でも、岩の柱が森の木のように突っ立っているのを、下からカメラに収めると、澄んだ青空が広がっていました。

 すっかり歩き疲れ、やっとの思いで駐車場に戻って来ました。そろそろ、帰りの時間です。これからフェニックスに戻るには、4時間かかります。
車を走らせていると、日が沈んで行き、空一面がオレンジ色に変わっていきます。
 そこで、車を止めて、もう一度シャッターを切りました。